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フィリピン マニラ アギナルドシュライン

  マニラからの日帰り観光地、観光客の方にはあまり知られていない名所を訪ねてみました。
 マニラの南隣り、カビーテ州は首都圏のベッドタウンとなっています。
 マニラからも近いカビーテ州、カーウィットにある、フィリピン初代大統領エミリオ・アギナルドの家が博物館となっています。
 初代大統領エミリオ・アギナルドは5ペソに描かれています。
 1898年6月12日に、ここカーウィットの自宅でフィリピン独立を宣言しました。6月12日は、現在フィリピンの独立記念日で祝日となっています。
 邸宅正面の右わきのほうにあるガードマンがいる正門から入りますと庭のほうから見学ができます。月曜休館、午前8時~午後4時まで開館しています。

アギナルドシュライン
アギナルドシュライン
マニラ日帰り観光 画像をクリックすると拡大します。

 庭にはアギナルドが使用していたアメリカのクラシックカー、パッカードが展示されています。裏の方には、当時フィリピン革命の際にスペインと戦った8つの州の象徴する8つのフィリピン国旗に守られるようにアギナルドの棺が安置されていました
館内に入ると、1階には、室内プールや、カビーテ州で初めてできたボーリングレーン、爆撃から身を守るためのシェルターなど当時としては最先端の設備を誇る家屋でした。
 国旗の作成や現在のフィリピン国歌の元になる資料やフィリピン独立のため戦ったアギナルド将軍の要請を受けて日本からフィリピンに武器弾薬を「布引丸」で運ぶ途中に船が遭難し、殉職した増田忍夫近衛兵曹長という日本人についての資料、
また、犬養毅からアギナルド将軍へ黄金造りの大刀一振りが託されており、これは無事、将軍に渡り、ここに展示されています。

2階には、アギナルドと3人の娘さんの部屋、広いスペースのダイニング等があります。台所には、アメリカ製の冷蔵庫やアイスボックスもありました。また調理の火を利用したボイラー設備もありました。 大広間の天井にはフィリピンの地図、壁にはアメリカにも日本にも気を使った木彫が施されています。演奏会も行われていました。大広間の隣の小部屋にあるテーブルは、テーブルトップが開くようになっていて、ここから1階のシェルターへ逃げられるようになっていて、隣接する教会に地下通路でつながっています。他にも椅子の背の裏が武器を隠すことができたり、秘密の扉になっている壁などもあり、革命時は敵も多く、不意の襲撃の際にはすぐに対応できる造りにしたのだと思います。

 通常は2階までの見学が一般的ですが、今回ガイドをお願いしたヴェネル・バレスさんのご厚意で最上階の7階まで見せていただくことができました。 幅の狭い階段を上り、3階は、通常の家屋の屋根裏、一角の小部屋には展示されていない銅像や書物が、置かれていました。4階は、長男ミゲルの部屋。5階は、三男エミリオJRの部屋。さらに階段を上がると、6階と7階へと、そこは監視塔。4名のガードマンが四方を監視していたそうです。

 長い間スペインの植民地だったフィリピンの独立とそれにかかわった日本人との結びつきを窺い知ることができた興味深い観光となりました。

 フィリピンは、人々の明るい笑顔、美しい海、緑の風景が一体となって、旅行者をあたたかく迎えてくれました。

 自分らしいフィリッピンへの旅をあなたもいかがでしょう。ホッピングワールドは「自分らしい旅」のお手伝いを致します。

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